バンコクにはいくつかの歓楽街があるが、その中でも最も大きいのがナナプラザである。ナナプラザの入り口の看板には「The Worlds Largest Adult Playground」の文字が見られる。「なんでバンコクってこんなに西洋人が好むようなゴーゴーバーが多いのだろう?」と疑問に思って調べてみると、ベトナム戦争が密に関係しているようだ。以下、いつくかのサイトなどから寄せ集めた情報になる。
・ベトナム戦争時、タイは南ベトナムおよび米国側についた。
・タイは米軍の補給基地となった。 ⇒ 空港や道路などのインフラが整備された。
・北ベトナムの爆撃に参加した米軍機の8割ほどはタイ国内から発進した。
・米軍が駐屯する地域の周辺には米兵を慰安するお店が作られた。
以上のように、すべてはベトナム戦争が始まりのようで、戦争終結後は、当然ながら駐屯する米兵の数は激減しただろうから、男性観光客向けの「playground」として現在に至っているようだ。
さて、個人的には、いわゆるゴーゴーバーと呼ばれるようなところはあまり好きではない。もちろん「そんなところ1回もいったことがない!」などと言うつもりはない。ただ、記憶も定かではないのだが、その手のお店には3回は行っていないと思う。しかも、最初に行ったのは初めてタイを訪れたときのことで27年近く前のことになる。そして、今回も、前回10年前にバンコクを訪れたときも店舗の中には入っていない。ただ、お店によっては店舗の外、つまりオープンスペースになったところで普通のオープンバーのように飲めるので、行くとそういうところでビールの飲みながら道行く人を眺めたりすることはある。
今回は、パッポンとソイ・カーボーイは単に素通りをしただけだが、ナナプラザではイスに腰を下ろして、ビールを飲みながら道行く人や店の前で客引きの様子をゆっくりと眺めた。これがなかなか面白い。特にナナプラザに特徴的なのかどうかは分からないが、けっこうレディーボーイが多く、驚くくらいみんなきれいなのである。
ただ、全員がそうだとは思わないが、彼らの、いや、彼女たちの客引きはかなり強引である。特に日本人に対しては腕を引っ張って無理やり店内に引きずり込もうとする光景を何回も目にしている。欧米人に比べれば日本人は華奢だし、ちょっとくらい強引なことをしても文句を言わないのは分かっているからなのだろう。敗けるな、ニッポン男児よ!
・ ナナプラザ入口の看板
ちょっとこの写真ではしっかりと写っていないのだが、「NANA PLAZA」の下には「The Worlds Largest Adult Playground」が見られる。
⇒ はっきりとわかる写真を掲載しているサイト
・ 正面から見たナナプラザ内部
正面入り口から入ると、中央は開けていてオープンバーになっている。今回はそのオープンバーの席に腰をじっくりと落ち着けて、ナナプラザを訪れる人たちを眺めた。
・ 2階より
ナナプラザのゴーゴーバーがひしめく建物は3階建てのコの字の形状となっていて、どの階からも中央のオープンバーは見下ろすことができる。
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